卵巣機能低下とDHEAの服用効果
卵巣機能低下でのDHEA効果について調べてみます。
Human reproduction 2011年8月号に掲載された論文を見ます。
卵巣機能が低いとされる低反応集団に対しDHEAがどの様な作用を及ぼすのか?について多くの研究が成されています。
これらの論文は、DHEAの投与時卵子を採取する個数が増え、受精率と妊娠率が増加して流産率も減るという報告が多いというものです。
もちろん何の変化もなかったという研究もありますが、効果があったという研究が更に多いことが見て取れます。
2010年gleicherの研究ではAMH(ホルモン)数値がDHEA服用後上昇したとの報告があります。
DHEAが妊娠率を増加させる理由ではまず第1に、Pre-antral stage(排卵される準備ができた小さい卵胞)までの卵胞数の増加、二番目に卵胞の退化の減少、三番目は卵子の減数分裂に影響を及ぼすと見られています。
一部副作用が現れる事例はにきび、脱毛、多毛症などがあり、稀に肝機能以上や高血圧が報告された症例もあり血圧が高かったり肝機能が良くない人は気を付けて服用するように注意書きがあります。
結局、これら論文ではDHEAが卵巣機能低下の患者に肯定的影響を及ぼしてはいるが、さらに多くの研究が必要だという結論で結んでいます。
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