-贅沢な選択か?
癌や白血病などに罹った女性が病気を克服して、結婚して子供を持とうとすることが果たして贅沢な選択であるのか?について考えてみました。
患者さんは目の前の治療の事で頭がいっぱいで、将来の妊娠のことなど考える余裕は無いのが現実です。
結婚して子供を持つには内外共にいくつもの高いハードルを越えなければなりません。
現代医学で白血病やひどい末期癌を除いて病は完治できる水準まで達しています。
治療が容易ではありませんが、完治に十分な可能性がある女性ならば、治療後に結婚して子供を持ちたいと思う事は当然なことです。
贅沢な選択か?という考えよりは治療とその後に備えて幸せな女性の夢を叶えることが正しい選択ということができます。
~妊孕性について~
「妊孕性」という言葉をご存知ですか?「妊娠する力」のことを言いますが、人がこのことについて考えるのは重要なことです。
健常者でもいざ子供を、、、と思ったときに出来なかったり後悔することもしばしばある中、とりわけがん治療や重い病気と戦おうという時には、考えなければならない事項の一つです。
なぜなら抗がん剤や放射線が癌細胞のみならず正常細胞まで影響(細胞分裂が活発な組織ほど影響を受け易い)し卵細胞のある卵胞も直接攻撃を受け妊孕性が失われる事があるからです。
治療する前に是非この事についてよく考えられるならば闘病生活のあと、希望を持って将来の計画が立てられることと思います。
~妊孕性の温存についての提案~
① 未受精卵凍結保存
② 受精卵凍結保存
③ 卵巣の凍結保存 などの方法があります。
現在では凍結技術や将来的に解凍して用いる時にもリスクや技術自体の課題などを差し引けば高度な最先端の技術で行えるようになりました。
SELF EGG BANKのサイトはこちら
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