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妊娠・出産計画  ”生み時”について

生み時

日本では避妊に関する忠告はなされるが、一般的に妊娠・出産に関して忠告をしてくれる環境はない。

少女時代から男性と女性の生殖器の構造や機能、また卵子や精子に至ってもそれら生殖能力に関しての教育をしてくれるところはない。

一生懸命勉強をして学歴を手に入れ、良い職場を見つけ、キャリアを積んでいきながら忙しさの中で時間ばかりが過ぎて気が付いた時には30代後半になっている。

そして運良くパートナーが見つかり結婚して子供を持とうとする時になって医師から「不妊治療」を勧められる。このようなケースは多いと思います。

もし学校で、私達がもっと早くに卵巣や卵子について学習して「卵子の生命力には限界があって、自己卵子による児を授かりたいなら、30代前半までに努力して取り組むべきである。」ということをしっかりと把握する事が出来るならば、状況は今とは違ってくるのではないでしょうか?

自然の妊娠では体の中で受精した受精卵の内、 25 ~ 30% しか赤ちゃんとして生まれてこないことが知られています。産婦人科医は患者に、受精率が32歳前後から徐々に下がり始め、37歳から急激に低下すると教えます。また、流産や染色体異常のリスクが35歳以上になると上がることについても伝えます。
受精卵の内、染色体異常を持つものの割合は34歳以下の方で59%、35~39歳の方で63%、40歳以上の方ですと74%にもなります(Munne et al. 1995, Marquez et al. 2000) 。

日本では7人に1人が不妊治療をしていると言われています。長年不妊治療に時間とお金を掛け、気が付いた時には自己卵子での不妊治療を断念せざるを得ない状況になり、海外に卵子提供での不妊治療を受けに行く方も年々増加しています。

米産婦人科学会(ACOG)のまとめたデータによると、「米国女性の20%は35歳以降に子どもを持つ。しかもその比率は増えている。生殖補助技術(ART)が大きく進歩しているとは言っても、女性の年齢は妊娠の要素の1つになり得る。健康な30歳が妊娠する確率は毎月約20%あるが、健康な40歳となると5%になる。多くのケースでこれが当てはまり、たとえARTを用いてもそうだということが、データに表れている、」という。

つまり、私達は社会共々女性の「生み時」について真剣に取り組む必要があると考えます。
昔は「結婚適齢期」という言葉もありましたが、その言葉が「死語」になるくらい女性の社会進出に伴い晩婚化が進み、それによって「妊娠適齢期」を逸してしまうケースが後を絶たないからです。

「妊娠適齢期」というとちょっと脅しに聞こえたり、拒否反応を示す方もいますが、現実はとても深刻です。

自己卵子で子供を持ちたい方は是非、20代から「妊娠・出産計画」をライフ・プランニングの1つに取り上げられことをお勧めいたします。

しかし、自己のライフプランを積極的に立ててもより良いパートナーが出現して始めて叶う事ですから、30代前半までに出産を希望しない方もSELF EGG BANK(SEB)では「卵子の生命力が少しでも若いうちに」凍結保存する方法を選択される方のサポートをしています。
ご自分の方向性がしっかりと定まり準備が整った時に解凍して体外受精を行う選択肢もあるというわけです。

卵子の凍結技術やその他の疑問や質問などの詳しい内容はSEBのホームページをご参照下さい!

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